スマートフォン全盛の時代ですが、ちょっとしたメモは手書きという人はまだまだ多いと思います。いくらデジタルのガジェットが使いやすくなったといっても、まだまだ紙の利便性も捨てたものではありません。
メモで未来を変える技術について
本書「メモで未来を変える技術」では、自分がしたいと思ったことをメモに残しておくことを勧めています。「ここ行ってみたい」「これ食べてみたい」「あれが欲しい」といった普段思いつくようなことをメモ帳にどんどん書き残します。そうすることによって、願望がどんどん叶っていくのです。
例として、筆者が今まで書いて叶ってきたことが挙げられています。幸せな家庭、立派な仕事、長期休暇での旅行など、書いた当時には考えられなかったことが次々と実現し、改めてメモの力のすごさを感じたと言います。
日常生活の中で思い浮かんだことは、すぐに消えてしまいます。それを紙に残すことで潜在意識の中にすり込まれ、普段から情報が集まりやすくなります。こういったことは多くの本で言われています。
あふれ出る「夢のかけら」をしっかりと捕まえ、未来に向けてスイッチを入れることで、夢がより実現しやすくなります。
紙に書くという行為
こういった夢を書き記す系の本はたくさんありますが、この本はかなり制限が緩いです。
多くの本は書く形式がしっかりと決まっています。たとえば、事実と教訓を書いたり、夢のタイムリミットを設けたり、かっちりとしたフォーマットがあり、それに当てはめて書いていくのが一般的です。
こういったフォーマットは確かに書きやすいのですが、1カ所でも思いつかない部分があると、嫌になって辞めてしまうことが多いです。また毎日続けることが義務づけられていると、書けない日が続くことでやる気がなくなってしまいます。
それに対し、本著ではただやりたいと思ったことを書くだけという非常にシンプルなやり方です。
思いついた瞬間に書けばいいので、夜にまとめて書くといった面倒もありません。とにかく思いついたことをどんどん書いていくだけです。日付も書かないので書かない日が続いたとしても気になりません。
書くまでのスピードや見返しやすさという面でスマホではなく、手書きで書くことが勧められています。オススメの筆記具なども書いてありますが、そこは特にこだわらなくてもいいとのことです。
日付や堅苦しい教訓などもいらず、ただやりたいことを書くだけ。必要なものは100円ショップで手に入るようなものばかりなのでコストもかかりません。
他のやり方と比べても圧倒的にハードルが低いので「試しにやってみようかな」と思いやすい方法だと思います。
さっそく本書で勧められていたB7のメモ帳を買ってこようかな。