ボードゲームのメカニズムの1つとしてドラフトがあります。ドラフトにもブースタードラフト、ロチェスタードラフトなどいろいろありますが、今回は多くの人がイメージする「1枚取って次の人に渡す」ドラフトを採用しているゲームを紹介します。
世界の七不思議
ドラフトのボードゲームと聞いて、多くの人がイメージするのが、この世界の七不思議でしょう。
プレイヤーはいずれかの世界の七不思議を担当して、3時代を戦い抜きます。
複雑な処理はなく、同時に7人までプレイできる上、人数が増えてもプレイ時間はさほどかからないという特徴があり、遊びやすいゲームです。
基本を遊び尽くしたならば、指導者たち、都市、バベルといった拡張を加えることで、新鮮な気持ちで遊ぶことができます。
2人用の世界の七不思議デュエルもありますが、こちらは場にあるカードを交互に取っていく、ロチェスタードラフトになっています。
https://gokurakism.com/7wonders/
あやつり人形
ドラフトと聞いて、こちらを思い浮かべる人も多いかもしれません。
役職を1枚ずつ選んでいき、順番にアクションを実行していきます。
暗殺者に手番を飛ばされたり、泥棒にお金を盗まれたりするのですが、誰がどの役職かはあとになるまで分からないため、不発の可能性もあります。
こちらも元々は8つの役職でしたが、拡張でかなり種類が増えています。
運が悪いと連続して手番がなかったりするので、なかなか人を選びます。
https://gokurakism.com/citadels/
フィールドオブグリーン
農業をテーマにしたゲームで、畑や家畜、施設、建物といったカードをドラフトしていきます。
獲得したカードはどんどん自分の場につなげていくので、かなりのスペースが必要になります。上手く水を供給しないとカードが裏返ってしまうため、計画立ててカードを置いていく必要があります。
カードをプレイする以外のアクションもあるため、欲しいカードがなくても割と何とかなるのもポイントです。
どこに何を置くかがパズルチックなので、そういった要素が好きな人にもオススメです。
https://gokurakism.com/fog/
ペーパーテイルズ
国産ゲームのヴォーパルスのリメイクです。
ドラフトによってユニットを揃えて、自分の王国を発展させていきます。経年という要素があり、一定のターンが過ぎるとユニットが取り除かれてしまうため、その辺を念頭に置いてカードを置いていく必要があります。
前衛2枚、後衛2枚の合計4枚だけを配置するので、情報量がそれほど多くないのも遊びやすいです。
永続効果がある建物などもあり、どの順番でカードを出していくかが悩ましいゲームです。
こちらも拡張が出ています。
https://gokurakism.com/papertales/
ふたつの街の物語
タイルをドラフトして、隣の人と協力して街を作っていきます。
右隣の人との街、左隣の人との街といった感じで、全員が2つの街を作っていきます。ゲーム終了時に2つのうち、得点の小さい方が自分の得点になります。
話し合って街を作り上げるのに、勝者は1人だけという、かなり変わったゲームです。
基本では4×4マスの街を作り上げますが、拡張を入れると5×5になり、要素も増えるのでさらにバラエティ豊かな街ができあがります。
https://gokurakism.com/betweentwo/
Improvement of the POLIS
古代ギリシャを舞台として、それぞれの文明を発展させていくゲームです。
初期手札をドラフトしてからゲームを開始します。
同じ構成のアクションカードを各自が持っており、それを選ぶことでアクションを実行します。ただし、カードには数字が割り振られており、それ以上のダイス目が必要になります。ダイスによってアクションが制限されるため、ほどほどに運要素があります。(目の修正は可能です)
カードは文字だけでそっけないですが、ここまでの要素をよくぞここまでまとめたものだと感心しました。
近々、製品化されるので、どのように変化しているのか期待です。
https://gokurakism.com/iotp/
キーフロウ
春、夏、秋、冬の4ラウンドにわたって、自分の村を発展させていきます。
カードは資源を生産するもの、資源を運搬するもの、資源を得点化するもの、ゲーム終了時に得点になるものなどさまざまです。
同じようなゲームにキーフラワーがありますが、あちらは競り+ワーカープレイスメントだったのに対して、こちらはドラフトだけのため、かなりプレイしやすくなっています。
キーフラワーと違い、人数によってプレイ時間が変わらないのもポイントです。
https://gokurakism.com/keyflow/
https://gokurakism.com/draft/